対馬の地質は、大部分が第三紀の堆積岩(対州層群)が占める。南部に火成岩(内山花崗岩)が貫き、部分的に石英班岩および変成岩(ホルンフェルス)からなる。
マグマガス噴出の跡は観られるが、火山はない。地震は、1700/4/15 (M7)に記録があるが、その数はきわめて少ない。,2005/3/20震度4を記録する。
対馬沿岸はリアス式海岸で、複雑な海岸線と断崖絶壁が特徴で、100を越える小島がある。それを顕著にあらわしているのが、島のほぼ中央にある浅茅湾(あそうわん)である。無数の入り江と小島からなる景観は、展望台から、遊覧船から観る人を魅了してやまない。対馬が誇る景勝地である。また、穏やかな海面から、真珠養殖が盛んで対馬真珠の名を世に知らしめている。
気候は、対馬海流(黒潮・暖流)にもかかわらず北西の季節風のため、冬は冷たいが、降雪は少なく、夏は涼しい。10月〜 2月、放射冷却の厳しい空気の澄みきった快晴の朝、空気と海水の温度差によって、海面上に密度の違う空気の層ができ、島寄せ(浮島現象:蜃気楼の一種)が見られる。夏は涼しくしのぎやすい。
生物は、大陸系種、対馬特産種、日本では対馬にのみ分布する種、本土種が混生していて、あたかも全島が自然生物園のようである。
春のゲンカイツツジ、ヒトツバタゴ、タイワンモンシロチョウ、夏のゲンジボタル、ハクウンキスゲ、秋のアキマドボタル、ダンギク、冬のヤブツバキは、四季折々の対馬の風物詩である。
なお、本土で生息するクマ、タヌキ、キツネ、サル、ウサギ、リス、イモリ、ヒグラシは生息しない。
先人が残してくれた、貴重な自然遺産を後世に引き継ぐために努めるべきである。絶滅したキタタキの轍を踏まないために。
2004/3/1、対馬市施行にともない、市木にヒトツバタゴ、市花にゲンカイツツジ、市鳥にコウライキジが選定された。
2002/4/15
ヒトツバタゴ例年になく早く開花:対馬鰐浦自生地、厳原町(2001年:各地で例年にない見事な開花)
2002/7/16
厳原町自宅庭、前山に、野鳥が数種、数十羽大集合。夜雷雨。
2002/8/31
台風15号対馬直撃。暴風雨(警報)。2:30〜3:10目に入る。急に速度を増し通過、無被害。韓国上陸、被害大。(2001年:台風無接近)
2002/12/1
厳原町自宅前の山(7〜8m前)で、23:30頃から、イノシシがヤマイモ(昆虫の幼虫か?)を掘る。朝、大きな穴を3ヵ所確認。〜12/27、再度出現、イノシシ生息:人為的生態系崩壊
2003/2/15
マナヅル北帰行。厳原町自宅上空で舞いパフォーマンス(上昇気流)
2003/7/23
記録的豪雨。11:00〜12:00 113o/h
2003/9/12
台風14号、対馬暴風圏に。厳原、瞬間最大風速、19:23=40.8m/s 20:00=45.5m/s 断続的停電 韓国に上陸、被害大
2004/8/19
台風15号、対馬市暴風圏に。厳原、瞬間最大風速、05:36=48.7m(観測史上最大)断続的停電もすぐ復旧
2004/9/7
台風18号、対馬市暴風圏に。広域(九州全域)、長時間。
2005/3/17
春一番、厳原で風速28,6m記録
2005/3/20
10::53 福岡県西方沖で地震発生(M7.0)、対馬市で震度4 余震続く
2005/4/20
6:11 福岡西方沖地震(余震)(M5.8)、対馬市震度3、震度2〜1の余震続く
2005/6/29
23:16 対馬沖地震 深さ20q(M4.7)、対馬市震度2のテレビ速報も、震度3に感ず、始め突き上げるような音、衝撃、揺れ15秒間
2005/9/6
台風14号、対馬市暴風圏に。厳原、瞬間最大風速、16:00=36.1m/s 14時過ぎ諫早市に上陸、防腐県内約10時間
2006/5/13
19:14 対馬沖地震(M3.6)、対馬市震度1、ゴーガタガタと明確に体感
2006/7/10
成相川氾濫(降り始めから約200mm)対馬市各地で床上、床下浸水
2007/9/1
22:30 24:00 9/2 4:00 雷雨、落雷 権現山TV中継局他 TV10:30より写らず テレビ、エアコン、パソコン被害多し(厳原)
2008/10/1
2008年、対馬に台風接近しない
2009/2/13
春一番、対馬市厳原町:瞬間最大風速 25.2m/s 記録
2009/3/2
3/1 チョウセンヤマツツジ開花(自然実生、鉢植え) 3/2 鴬初鳴き
2010/3/10
対馬市、観測史上最高の大雪、積雪16p(自宅前道路20p超)
515.3m、 原生林 。対馬特産のシマトウヒレン、チョウセンヤマツツジ等貴重な植物が自生する四季折々に美しさを醸しだす名山。
558.5m、 原生林 。山頂(ハクウンキスゲ)より原生林を望む
457.8m、「 御嶽鳥類繁殖地」、オジロワシ渡来地。
1971年指定。対馬特産で、夏毛は褐色、冬毛は頭部が白色、他部は黄褐色になるのが特徴である。
1971年指定。日本では対馬にのみ生息する大陸系のヤマネコで、中国、朝鮮半島に分布する。眉間の縦縞、丸い耳先、胴の斑点、尾尻の太さが特徴である。近年、生息数が激減し、「絶滅の恐れのある野生動植物の種の保存法」(1993年)に基づく保護対象種に指定され、保護対策、増殖が講じられている。
2000年4月、福岡市動物園で国内初の人工増殖に成功、1頭の子猫(♀)が生まれ、2001年4月16〜17日双子が生まれた。2002年3月22日、三つ子が生まれ、3年連続人工増殖に成功した。2003年4月7日、同園で子猫1頭生まれた。
1928年上対馬町鰐浦を自生地指定。
冬毛が黄褐色で背に黒条のある点はユーラシア大陸のアカシカに似ているが,尾はニホンジカと同じく白色。1966年「対馬のシカ」全島指定。1983年、美津島町尾崎半島西海岸を生息地地域指定に指定変更。1976年、分類学的に対馬固有種としてツシマジカに名称変更。
1966年厳原町阿須川流域の生息地を地域指定。日本では対馬にのみ生息する。
1963年、剥製(♂)を指定。厳原町資料館に保管されている。これは、1902年、平田 駒太郎が御獄で採集したものである。1923年、御獄生息地が国の天然記念物に指定されたが、現在対馬では絶滅したと思われる。
1966年指定。石段参道西側、墓地に雄姿が3本そびえる。
1961年指定。長松寺の境内の雄株。約200年前の落雷で空洞であるが樹勢はよく、樹齢日本一全国有数のイチョウ巨木である。
1978年指定。青木邸庭の名木で、37uに広がるソテツ珍巨木である。
1972年指定。
1975年指定。照葉樹林。
1976年指定。