れ づ れ

 

            

タイムカプセル同窓会に寄せて


21世紀、明けましておめでとうございます。
 今私の心は、興奮と感動で満たされています。皆さんの心のたかぶりも熱く伝わってきます。

 私たちは、27年前の1974年3月、今日の日の再会を誓ってここ清水が丘にタイムカプセルを埋設しました。
 時は流れ、今日ここに懐かしいあの顔が、この顔が・・・。思えば
この27年間は、世の中も、郷里厳原も、母校そして私たちも大きく変化しました。母校は移転しても私たちの足跡は、ここ清水が丘に残っているのです。
 人それぞれにこの日までには、短時間では語り尽くせない、様々な人生模様があったことでしょう。

 私の人生も想像もしえない試練に遭遇しました。それは、諫早市在住の1988年のことでした。原因も治療法も解明されていないALSに発症したのです。病名も聞いたことがない人も多いと思いますが、元大リーガー、ルー・ゲーリックが発症し、野球人生なかばにして球場を去った、運動神経が侵される難病です。
 生徒のひたむきさに支えられ、杖を片手に指導に集中できました。さらに病状は進行し、志なかばにして教壇を降りる日が来たのです。どこに怒りをぶつけようもなく、無念、残念、無情そのものでした。巨大なブラックホールに引き込まれる思いでした。

  そんな私の心の救世主、それは、アマチュア無線、パソコンの再開でした。やがて、インターネットを始め、多くの出会いがあり、そしてホームページも開設しました。これらが私をプラス志向にさせてくれたのです。
多くを望まなければ、幸せはどこにでもあるとか。音楽を聴きながら、パソコン、インターネットをするとき私は小さな幸せを感じています。
 多くの人の激励、支援、厚意に支えられ、感謝しながら私の人生は21世紀、そして今日の日を迎えることができました。

 私たちは、タイムカプセルに夢、生きがいを託しました。これからも新たにこの思いは、あなたのそして私の心に生き続けることでしょう。
 このタイムカプセル同窓会を機に、さらに大きくまとまり、21世紀を担う世代の中心として、郷里、地域社会発展のため活躍を誓いたいものです。母校厳原中学校の同窓生としていかに世にはばたくか、私たちの真価は問われています。
 人は、理想を失ったとき、歳には関係なく老いるといわれます。夢、理想を抱き、いつまでも若々しい人生を送りたいものです。

 私たちの今日、そしてあしたに乾杯! ありがとうございました。
                                                                                          2001/1/2

 

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