時空を越えて現代に蘇った

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【ツタンカーメンのエンドウ】

 

          ツタンカーメン

 紀元前14世紀、エジプト第18王朝のファラオ。即位は10〜11歳と考えられ、即位後僅か9年で突然死亡した。妃はアンケセンアメンである。1922年、ハワード・カーター(イギリス)により発見された、「王家の谷」にあるその墳墓が「黄金のマスク」など豪華な副葬品とともに発掘された。福岡のツタンカーメン展で見た黄金のマスクは、30年過ぎた今でも脳裏によみがえる。

 

asahi.com (朝日新聞社) 2010年2月17日23時51分 原文のまま

【カイロ=田井中雅人】エジプト考古最高評議会は17日、黄金のマスクで知られる古代エジプトの少年王ツタンカーメン(第18王朝、在位・紀元前1333〜1323年ごろ)の死因や血縁関係をミイラのDNA鑑定によって解明したと発表した。

 国際チームが古代エジプト王族のミイラ十数体のDNA鑑定を実施。19歳ごろ亡くなったとされるツタンカーメン王のミイラからマラリア原虫のDNAが見つかり、マラリアを主因とする合併症が死因だった可能性が高いことがわかった。同王については権力闘争に巻き込まれての暗殺説や事故死説があったが、真相は謎だった。今回の調査で「歩くのにつえをつき、多くの病気を抱える虚弱な王」(評議会のザヒ・ハワス事務局長)の姿が浮き彫りになった。

 父親は、多神教から一神教への宗教改革を断行した先王のアクエンアテン(アメンホテプ4世、在位・紀元前1351〜1334年ごろ)だったと認定。母親は、アクエンアテン王の姉か妹にあたるとみられる。また、ツタンカーメン王に子供がいたかどうかは不明だったが、王の墓から見つかった死産した胎児のミイラ2体が実子だった可能性が高いこともわかった。

 ツタンカーメン王の墓は、1922年に英国の考古学者ハワード・カーターが、エジプト南部ルクソールで発見。盗掘を免れた黄金のマスクなどの副葬品が多数出土し、「20世紀最大の発見」と言われた。

 

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 ツタンカーメンのエンドウ豆は、発掘された副葬品の中から発見された。古代エジプト人が食べたであろうエンドウ豆を持ち帰ったカーター氏は、発芽、栽培に成功した。その後、数国にわたり、栽培が続けられた。
 日本には1956年、米国から水戸に送られてきた。その後、古代ロマンの夢を託したエンドウは、主として小学校、教育センターを介して広がった。
 私のもとには、1990年、朝日新聞【声】の欄の特集「ツタンカーメンのエンドウ:古代ロマンの輪を広げよう」から6粒届いた。
 毎年、ワインレッドの花を愛で、エンドウ赤飯を味わいつつ、各地にロマンの輪を広げてきた。

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我が家で栽培しているツタンカーメンのエンドウ


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 ツタンカーメンのエンドウは、日本で栽培されている種とは異なり、古代エジプト産で、エンドウの原種と思われる。
 背丈、茎、葉、豆の形、色は、普通種と同じである。花の色は、ワインレッドでたとえようもなく美しい。さやの色は紫で、花、さやの形は、普通種と同じである。
 エンドウご飯を炊くと、はじめは普通のエンドウご飯と変わらないが、保温すると、あら不思議、徐々に赤飯に変わるのである。味は、普通のエンドウご飯と変わらなく美味しいが、色の変化がロマンを醸しだすロマン味である。
 ワインレッドの花、さやの紫、エンドウご飯の不思議さは、古代ロマンにひたることができる。古代エジプトから時空を越えて現代に伝えてくれた人々に感謝し、古代ロマンの輪を広げたいものである。

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@育苗
      水をたっぷり含ませた種子を、ポリ育苗ポット(小)に、10月中旬〜11月上旬にまく。
A定植
      本葉が2〜3枚になったら素焼き鉢、プランタン、畑に定植する。
B寒対策
      日光に十分あてる。エジプト産であるがあまり気にすることはない。ただ、寒、雪に弱いので、ビニールをかぶせると良い。
C施肥
      肥料は、下肥を施し、定植後10cmくらいに伸びたら、食用なので、有機肥料を月1回与える。
D支柱
      2mにも伸びるので、支柱を立て、つるが巻きつくように、竹で編むか、ネットを張る。
E雑種
      近くに普通のエンドウが栽培されていたら、雑種になるので気をつける。もし、白い花が咲いたら雑種なので処分する。

【参考・引用文献】

・ ツタンカーメンのエンドウ:広島市教育センター資料

 

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